文子の本棚
新装版 デルフィニア戦記

新装版 デルフィニア戦記

茅田砂胡 中央公論新社 2026年1月22日

感想

新装版ということで、装画の綺麗さに惹かれて手に取ってみました。ファンタジー小説は昔からよく読むので、期待を持って挑んだのですが…率直に言うと、可もなく不可もなく、という感じです。 王座奪還を目指す青年と少女の冒険譚という設定は面白いですし、登場人物たちの絆や成長の場面もしっかり描かれています。戦闘シーンも迫力があって、ぐいぐい引き込まれる部分も確かにあります。 ただね、ボリュームの割には、なんだか予想通りに進む感じがして。新しい驚きや、ああ、そう来たか!という興奮が、正直あまり感じられませんでした。十年以上前の作品と聞いているので、今読むと色褪せて見えるのかもしれません。 それでも500ページ近くをすらすら読めたのは、やはり話の運び方が上手いからでしょう。パート帰りの疲れた日でも、寝る前についつい続きが気になって、ページをめくってしまいました。気軽に楽しむファンタジーとしては、悪くない一冊だと思います。

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