久美_readerの本棚
白鳥とコウモリ(上)

白鳥とコウモリ(上)

東野 圭吾 幻冬舎 2024年4月3日

感想

久しぶりに一気読みしてしまった。仕事で疲れた夜も、ついつい「もう一章だけ」と続けてしまうほどの引き込まれ方でした。 二つの殺人事件を軸に、時間を行き来しながら真犯人は誰なのかが少しずつ明かされていく構成が本当に上手い。データ分析が仕事柄、論理的な展開には特に惹かれてしまうんですが、この作品はその期待を裏切らない。むしろ、犯人と思わせておいて、その先にある「本当の真実」へ誘導される感覚は快感です。 何より面白いのが、被害者の娘と加害者の息子という立場の違う二人が、それぞれ父親の言動の違和感に気づいていく過程。親と子の関係、家族の秘密、信頼と嘘といったテーマが自然に織り込まれていて、ミステリーとしての興味だけじゃなく、人間ドラマとしても深い。 上巻だけで既にこのレベルなので、下巻がどう締めくくるのか今から楽しみです。気軽に読めるエンタメとしても十分、でも考えさせられる深さもある。そういう本ってやっぱり好きですね。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ