白鳥とコウモリ(上)

白鳥とコウモリ(上)

東野 圭吾

出版社:幻冬舎 出版年月日:2024/04/03

幻冬舎 | 2024/04/03

4.33
本棚登録:4人

みんなの感想

感想

昼休みに一気読みしてしまいました。こういう謎解き系の小説、つい続きが気になって止められなくなるんですよね。 二つの事件が時間を隔てて繋がっていくという設定が面白くて、最初は単純な犯人逮捕の話かと思ってたら、そこからが本番という感じ。被害者の娘と加害者の息子という立場の違う二人が、それぞれの父親の矛盾に気付いていくプロセスがじっとりと迫力があります。公務員という職業柄、事件報道には目が行きやすいんですが、この作品はそういう社会的な興味だけじゃなく、個人的な感情の部分も丁寧に描き出されていて引き込まれました。 文庫版ということで手軽に読める点も良かった。通勤の時間にちょっとずつ読み進められるし、でもストーリーはしっかりしているから気軽さと充実感のバランスが絶妙です。上巻で既にこれだけ続きが気になるなんて、下巻も早く読みたい。こういう作品はついつい誰かに勧めたくなってしまいます。

感想

久しぶりに一気読みしてしまった。仕事で疲れた夜も、ついつい「もう一章だけ」と続けてしまうほどの引き込まれ方でした。 二つの殺人事件を軸に、時間を行き来しながら真犯人は誰なのかが少しずつ明かされていく構成が本当に上手い。データ分析が仕事柄、論理的な展開には特に惹かれてしまうんですが、この作品はその期待を裏切らない。むしろ、犯人と思わせておいて、その先にある「本当の真実」へ誘導される感覚は快感です。 何より面白いのが、被害者の娘と加害者の息子という立場の違う二人が、それぞれ父親の言動の違和感に気づいていく過程。親と子の関係、家族の秘密、信頼と嘘といったテーマが自然に織り込まれていて、ミステリーとしての興味だけじゃなく、人間ドラマとしても深い。 上巻だけで既にこのレベルなので、下巻がどう締めくくるのか今から楽しみです。気軽に読めるエンタメとしても十分、でも考えさせられる深さもある。そういう本ってやっぱり好きですね。

感想

出版当時から評判の高かった『白鳥とコウモリ』がついに文庫化されたということで、さっそく手に取ってみました。二つの殺人事件をめぐるミステリーなのですが、表面的な事件解決だけでは終わらないところが本当に魅力的です。 時間軸を交差させながら、一九八四年と二〇一七年の事件がじわじわと繋がっていく構成がとても巧みで、読み進めるたびに新しい疑問が湧き上がってきます。特に印象的だったのは、被害者の娘と加害者の息子という二人の視点から親の行動に違和感を感じていく場面。これだけで物語がぐんと深くなるんですね。 パート仕事の休憩時間にちょっとずつ読んでいたのですが、気になって気になって、続きが読みたくて仕方ありませんでした。大人が読むべき重厚な人間ドラマとしてのミステリーというか、単なるトリックものではなく、人間の複雑さに向き合った作品だと感じます。この年代だからこそ、登場人物の選択や葛藤がより深く理解できるような気がします。上巻だけでこれほどの充実感。下巻が待ち遠しいです。

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