莉子_booksの本棚
感想

本屋大賞のノミネート作ということで気になって手に取ったのですが、率直に言うと期待と現実のギャップを感じてしまいました。 伊坂幸太郎の「逆ソクラテス」は、短編集という形式で、先入観を打ち破る少年たちの物語を描いています。各話とも「逆転」というテーマで統一されており、構想自体は面白いんです。ただ、どの話も似たような展開になっていて、読み進めるうちにパターンが見えてくる感じがしてしまいました。 「クラスメイトを巻き込んだ逆転劇」「運動音痴の少年の活躍」といった設定は、中高生時代の青春小説として読むには悪くありません。でも、大人が読むと、もう少し深みや意外性が欲しくなるのが正直なところ。公務員として日々の業務に追われる生活の中で読むと、もう一段階の驚きや思考の転換が求められる気がします。 伊坂幸太郎ならではの仕掛けがあるのは確かですが、この一冊については「可もなく不可もなく」というのが私の感想です。話題作だからこそ、期待値が高かったのかもしれません。

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