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愚か者の疾走

愚か者の疾走

西尾潤 徳間書店 2025年11月11日

感想

映画化で話題になっているのを見かけて、つい手に取ってしまいました。前作『愚か者の身分』は未読だったのですが、本作だけでも十分に引き込まれました。 三年の時を経て、再び動き始める物語。マモルの静寂に満ちた日常から一転、タクヤからのメールによって過去が蘇る緊張感がたまりません。二人の男が背負う運命と再会のシーン、そして信頼と疑念が交錯する心理描写がとても丁寧に描かれています。 公務員生活で日々の業務に追われていると、こういう危機一髪の物語はリアルから一度足を踏み出させてくれる心地よさがあります。映画で見た俳優たちの演技をイメージしながら読むと、より一層物語の世界に没入できました。 ページをめくる手が止まらなくなる、そんな一冊です。続編を読むなら前作も遡ってみたいと思わせる、キャラクター設定の厚みがあります。話題作として納得の傑作です。

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