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流血の魔術 最強の演技

流血の魔術 最強の演技

ミスター 高橋 講談社 2003年5月21日

感想

話題になっていたので気になって手に取ってみました。プロレスの舞台裏を知る人物だからこそ語れる内容だろうという期待があったのですが、正直なところ期待と現実のギャップがありますね。 確かに、新日本プロレスの歴史を間近で見てきたレフェリーの視点は貴重です。猪木や長州力といった伝説的なレスラーたちの試合について、観客には見えない角度からの話が読める点は興味深い。ただ、「タブーを激白」という触れ込みの割には、プロレスがエンターテインメントであること自体はもはや周知の事実では…と感じてしまいました。 文庫版での読みやすさは評価できますが、内容としては新しい視点というより、業界人が既知の事実を説明しているような印象が拭えません。プロレスファンなら興味深く読めるかもしれませんが、一般的な読者層にはやや物足りないかな。公務員という堅い職場にいると、こういう大らかなエンターテインメント論も悪くないのですが、今回はもう一歩踏み込んだ内容が欲しかった気がします。