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感想

話題作ということで期待を持って手に取ったんですが、正直なところ消化不良感が残りました。 題材自体は本当に興味深いです。異国で出会った二人の女性、その間に横たわる文化や政治的背景の違い。こういった複雑なテーマを扱う文学作品は好きだし、李琴峰の作品ということで期待値も高かったんです。 ただ読んでいて感じたのは、その重いテーマの割に物語の進展が緩やかすぎるということ。二人の関係性の変化や心理描写は丁寧なんですが、なんというか物語としての「動き」が足りない気がしました。本来ぶつかるべき問題がはっきりと顕在化せず、もやもやとした空気のまま進んでいく。それが作風の特徴なのかもしれませんが、読み手としては「もっと直接的に向き合う場面が欲しかった」という思いが残ります。 セクシュアリティや政治的な問題を静かに問い続ける作品というコンセプトは理解できるし、それが作者の狙いなのだと思います。でも高校生の身としては、もう少し説得力のある展開を期待していた。いい本ですが、僕にはまだ何か足りないように感じました。

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