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感想

この本を手に取ったのは、正義感だけで世の中が回ってるわけじゃないという漠然とした疑問があったからだ。著者の経験——外交官としてのキャリアから東京拘置所での512日間まで——という極限の体験に基づいた人間論だから、説得力が違う。 印象的だったのは、人間の本質を直視することの大切さ。「悪意に満ちた世の中」という表現は最初きつく感じたけど、読み進むと著者が言いたいのは絶望じゃなくて、現実の受け入れ方についてなんだと分かる。人間の根っこにある本性を理解すれば、余計なストレスを減らせるという視点は、高校生の今だからこそ参考になる。世の中に出る前に知っておくべき事実が詰まってる。 ただ、人文・思想書として読むと、もう少し深掘りした議論が欲しかった部分もある。けど、新書というフォーマットの制約の中では、バランスよくまとめられていると思う。正義感だけで生きると痛い目に遭う——その理由を著者の視点から学べるのは価値があった。

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