ひろの本棚
感想

話題作ということで期待して読み始めたのですが、正直なところ、ちょっと肩透かしな感じでした。 孤独な青年が架空の記憶を持つという設定は面白いし、実在しない幼馴染との出会いという展開も興味深いんです。ただ、読み進めていくと、その設定を活かしきれていないような印象を受けました。物語の核となるべき「忘れていることは何か」という謎解きの部分が、予想通りと言うか、もうちょっと意外性があってもいいんじゃないかなと思ってしまって。 著者の他の作品は映画化されるほど評価が高いようなので、相性の問題かもしれません。この作品が悪いわけじゃなくて、確実に手堅い構成だし、青春時代を描く部分も丁寧なんですよ。ただ新社会人の自分が読むには、もう少し心を揺さぶられるような要素が欲しかったというか…。 悪くはないけど、特別に心に残るものもない。そういう「可もなく不可もない」という感じですね。次は別の作品から試してみようかな。

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