平成大家族

平成大家族

中島 京子

出版社:集英社 出版年月日:2010/09/01

集英社 | 2010/09/01

4.33
本棚登録:4人

みんなの感想

感想

話題作ということで手に取ってみました。直木賞作家による家族小説、期待も大きかったのですが…正直なところ、可もなく不可もない、という印象です。 三十路のひきこもり息子と高齢の姑を含む四世代八人が一堂に会する日常を描いた作品。家族の絆やドタバタの中での温かさを描きたかったのだろうということは伝わります。各世代のキャラクターも立てられていますし、読みやすい文体です。 ただ、どうしても物足りなさが残ってしまいました。これまで読んだこの作家の作品の方が、もっと人物描写に深みがあったように思います。登場人物たちの成長や変化がやや表面的に感じられ、心がぐっと掴まれることがありませんでした。 ベストセラーになるだけの親しみやすさはあります。家族との関係に悩む世代なら共感する場面もあるでしょう。ただ、話題だから読んでみようというレベルでしたら、特に急いで手に取る必要はないかな、というのが率直な感想です。気軽な読み物として十分ですが、印象に残る一冊になるかどうかは読み手次第だと思います。

感想

家族ものって退屈だと思ってたんですけど、これは面白かった。急に大人数で暮らすことになった家族の日常を描いてるんだけど、ドタバタしてるのに妙にほんわかしてて、読んでて思わず笑っちゃう場面がいっぱいあります。 90歳過ぎの姑とか、ひきこもりの息子とか、設定だけ聞くと重そうなのに、実際に読むと一つ一つのエピソードが温かくて素敵。各キャラの考え方や葛藤も丁寧に描かれてるから、単なるコメディじゃなくて人間ドラマとしても成立してるんですよ。 特に世代が違う人たちがぶつかったり、支え合ったりしながら家族を作っていく過程が良かった。高専の課題で読む本を探してた時にたまたま見つけたんですけど、正解だった。長編だけど、気になったら一気読みできちゃうペースです。家族関係で悩んでる人とか、ちょっとほっこりしたい時に特におすすめしたい一冊。

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