二月のつぎに七月が

二月のつぎに七月が

堀江 敏幸

出版社:講談社 出版年月日:2025/11/20

講談社 | 2025/11/20

4.40
本棚登録:5人

みんなの感想

感想

レビューサイトで評判を見かけて手に取ってみました。「食堂」という舞台と、そこに集う人間関係の話だということで、落ち着いた雰囲気の物語かなと想像していたのですが、実際に読んでみると…うーん、正直なところ、すごく引き込まれるわけではありませんでした。 文章自体は丁寧で、描写も細かいんです。食べ物のことや人間関係について書かれている部分は、ああ、そういうものなんだ、と共感できることもあります。でも、全体的に進みが遅く感じてしまって。高専の勉強で疲れてるときに読むには、もう少し軽めの作品の方がいいのかなって思いました。 9年ぶりの長編らしいので、長年のファンには特別な作品なのかもしれません。ただ、私みたいに初めて読む人間にとっては、話に引き込まれるまでが長いという印象です。普通に面白い本ですが、わざわざ手に取るほどか、と言われると…微妙かな。漫画派の私には、やっぱり視覚的な楽しさがある作品の方が合ってるんだと改めて気づきました。

感想

新社会人になって、疲れた日々の中で手に取った一冊です。正直、エッセイ寄りの小説は初挑戦だったんですけど、これが想像以上に良かった。 舞台の「いちば食堂」という場所の空気感がすごく心地よくて、毎日の仕事で疲れた頭がスッと落ち着く感じがしました。登場人物たちが食べ物と向き合う姿勢とか、何気ない日常の中に大切なものを見つけていく過程が、新社会人の自分にもグッと来たというか。 特に印象的だったのは、料理をつくる喜びについての描写です。「ありあわせのものを使って、その場で試す」みたいな部分が、仕事でも通じる何かを感じさせてくれて。完璧を目指さず、目の前の人を思い浮かべながら丁寧にやることの大事さが伝わってきました。 読み終わった後、ほんのりとした満足感というか、なんか頑張ろうという気になるんですよ。漫画やライトノベルとは違う味わいですが、むしろそこが新鮮でした。日々の疲れを癒しながら、ゆっくり読むのにぴったりな一冊だと思います。

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