お金の不安という幻想

お金の不安という幻想

田内学

出版社:朝日新聞出版 出版年月日:2025/10/07

朝日新聞出版 | 2025/10/07

3.33
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

教育現場で話題になっていたので、手に取ってみました。 子どもたちの金銭感覚が多様化している昨今、この本が教えてくれる視点は本当に示唆的です。「老後資金2000万円問題」のような不安に駆られて投資に走る学生や、親の年収で人の価値を測ろうとする子どもたち。私たち教員の世代では考えもしなかった問題が山積みです。 著者が提示する8つの問いは、単なるお金のテクニック論ではなく、人生設計そのものの問い直しになっています。特に「労働と投資、どちらが報われるか」という問いかけには、自分自身の教員人生と照らし合わせて考えさせられました。 不安を希望に変えるという終着点に至る道筋も説得力があり、金融リテラシー教育の指針としても活用できそう。ただし、構成がやや複雑で、人によっては要点の整理に手間取るかもしれません。それでも現代的な課題を直視した良書です。教員仲間にも勧めたいと思います。

感想

主婦目線でお金と不安について考えさせられる一冊でした。タイトルが「幻想」ということで、もっと根拠を示しながら日本人のお金への向き合い方を根本から覆すような内容を期待していたんです。 実際に読んでみると、労働と投資の関係性や教育現場での問題提起など、確かに考えるべき視点は示されています。特に小学生が親の年収で人の価値を判断する話は、子どもを育てる身として改めて考えさせられました。 ただし、8つの問いから「生存戦略」を描くとありますが、具体的な解決策まで落とし込むには少し物足りなさを感じました。不安を希望に変えると謳われていますが、その変わり方のプロセスがもう少し実践的だったら良かったな、と。 子育て中だからこそお金と人生について考えることは大事だし、読む価値はあります。ただ、同じくらい期待値が高かったので、少しがっかりした部分も正直あります。気軽に読める内容ですが、何か大きなきっかけをもたらす一冊かといえば、そこまでではないという印象です。

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