みいの本棚
家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった +かきたし

家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった +かきたし

岸田 奈美 小学館 2023年4月6日

感想

話題になっていたので気になって手に取ったのですが、こんなに面白いとは思いませんでした! 岸田奈美さんの日常エッセイ、想像していたより遥かに笑えます。真夏の甲子園でホットコーヒーの売り子をするという、なんともシュールな設定から始まるお話の数々。一つ一つのエピソードがテンポよく、リズミカルに綴られていて、読んでいて本当に楽しい。 家族との関係性について深く考えさせられる部分もありながら、決して重くならず、むしろユーモアと優しさで包み込まれているような感覚です。笑える場面もあれば、ちょっとじんわり来る場面もある。そのバランスが絶妙なんです。 文庫化に加えて新しい原稿も収録されているということで、単行本を読んでいない私たちにとっても、すべてが新鮮に感じられます。育児や家事で疲れた日も、この本を開くと心がふわっと軽くなるような。同年代だからか、家族との距離感や日々の営みについて共感することも多くて、一人で読んでニヤニヤしてしまいました。 ぜひ多くの人に読んでもらいたい一冊です。

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