みいの本棚
人魚が逃げた

人魚が逃げた

青山 美智子 PHP研究所 2024年11月14日

感想

本屋大賞の常連作家さんということで気になっていた作品。SNSのトレンドを入口に、複数の登場人物の人生が交差していく構成が本当に面白かったです。 銀座で「人魚が逃げた」という謎のつぶやきが拡散する、というこの設定だけで既に引き込まれるのに、その裏側で主婦や会社員、コレクターなど立場の異なる5人の人生の転機が同時に動いていく。それぞれが抱えている葛藤や迷いが、少しずつ繋がって大きな物語になっていく過程がたまりません。 特に共感したのは、日々の生活の中で何かを失い、何かを求めている登場人物たちの描かれ方。決して重くなりすぎず、むしろ温かみがあって、読んでいて「人生って案外悪くないかも」って思わせてくれます。主婦として、ついつい自分の人生を後回しにしてしまう部分も多いので、この本の主人公たちを通じて改めて考えさせられました。 今話題の作品を読むなら、この一冊は本当におすすめ。ぜひ手に取ってほしいです。

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