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ベルリン警察怪異課 〜邪神帝国零〜

ベルリン警察怪異課 〜邪神帝国零〜

朝松 健 / 山田 章博 新紀元社 2026年2月24日

感想

話題のクトゥルフホラー小説ということで、手に取ってみました。朝松健の代表作『邪神帝国』の前日譚ということで、期待を込めて読み進めたのですが…正直なところ、可もなく不可もなくといった印象です。 1930年ベルリンという舞台設定は確かに魅力的。ナチス台頭前夜の歴史的背景と、黒魔術カルトの陰謀が絡み合う構成は興味深いです。刑事と神父のバディものという設定も悪くありません。山田章博の挿絵も独特の雰囲気を出しています。 ただ、全体的にやや散漫な印象を拭えませんでした。歴史冒険小説としても、クトゥルフホラーとしても、どちらに軸足を置いているのか曖昧な部分があるように感じます。キャラクターの掘り下げがもう一段階欲しかったし、恐怖感の盛り上がりも予想通りといった感じ。 『邪神帝国』への導入という位置付けなのでしょうから、その点ではそれなりに役割を果たしているのだと思います。シリーズ世界への入り口としては及第点、ただ単体の作品としては並みといったところでしょうか。

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