橋本 美月の本棚
感想

全米で100万部突破という触れ込みに惹かれて手に取った一冊です。テキサス三部作の二作目ということで、話題性も高く期待していたのですが、読み終わってみるとやや物足りなさが残ってしまいました。 ストーカーという重いテーマを扱っているだけに、心理的な緊迫感や登場人物の深い葛藤をもっと丁寧に描いてほしかったのです。ページを進める速度は速いのですが、その分どうしても表面的な印象を受けてしまいます。夫婦関係の危機的状況も、もう少し細密に描かれていれば、より強い感情移入ができたように思います。 ベストセラーというのは多くの読者に支持された証なので、きっと私との相性の問題なのでしょう。ただ、同じ年代の友人たちと話していても、感動的という評判は聞かれず、むしろ「期待値が高かった分がっかり」という声が複数ありました。エンタメ小説としては及第点ですが、深い感銘を求める読者にはお勧めしにくいというのが正直なところです。

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