橋本 美月の本棚
ビバリウム Adoと私

ビバリウム Adoと私

Ado / 小松 成美 KADOKAWA 2026年2月26日

感想

最近、SNSで話題になっていたこの本、ついに読みました。正直なところ、Adoさんのことはそこまで詳しくなかったのですが、小松成美さんの作品ということで手に取ってみたんです。 読んでびっくり。単なるアイドル本ではなく、一人の若い女性がどのようにして自分の道を切り開いていったのかが、本当に丁寧に描かれているんですね。クローゼットでの活動という、今では考えられないような環境から始まったというエピソードだけで既に引き込まれましたが、不登校時代から現在までの歩みは、同じ時代を生きてきた親世代の私たちにとって考えさせられることばかり。 小松成美さんの筆致が素晴らしくて、Adoさんの言葉一つ一つが生き生きと伝わってきます。これは「ビバリウム」というタイトルの通り、彼女の内面世界を丁寧に再現した作品だと感じました。今の時代、こういう若い才能がどのようにして育まれるのか、どんな葛藤を乗り越えるのかを知ることができて、本当に良い読書体験になりました。