シニアの本棚の本棚
感想

目を離せなくなってしまいました。娘を失った父親が犯人を追う話と聞いたとき、単なる復讐譚ではないだろうかと少し構えて読み始めたのですが、その予想は良い意味で裏切られました。 話が進むにつれて、単純な正悪の対立では済まない、複雑な人間関係や社会的背景が浮かび上がってきます。著者は登場人物たちの行動の動機を丁寧に描いており、読んでいて「本当にそうだろうか」と考えさせられることが度々ありました。特に少年犯罪という難しいテーマを扱いながらも、押しつけがましくない点が良かった。 慎重に本を選ぶ方なので、はじめは過激な内容ではないかと懸念していましたが、むしろ人間の心理描写に重点が置かれており、読んで後悔することはありませんでした。文庫本のサイズ感も手に取りやすく、何度も読み返したくなる一冊です。パート仕事の合間に少しずつ読み進めるのに、ちょうど良い長さだったのも個人的には嬉しいポイントでした。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ