みっちゃんの本棚
こうやって作家は言葉を紡ぐ

こうやって作家は言葉を紡ぐ

小川 哲 実業之日本社 2026年5月28日

感想

言葉との関係を改めて問い直す機会をくれた一冊です。 日々、メールやレポート、企画書と向き合う仕事をしていると、言葉は単なる情報伝達のツールへと矮小化してしまいがちです。しかし本書を読むと、作家たちがいかに一語一語と格闘し、その背景にある思想や感情をどう言語化するか、その試行錯誤の過程がこんなにも豊かだったのかと気づかされます。 複数の作家へのインタビューや創作論を通じて、言葉を紡ぐことの本質に迫られるのですが、その記述の丁寧さと透徹した視点が秀逸です。表面的な創作テクニックではなく、思考と表現の深い層における関係性が丹念に描かれており、人文書の好きな自分にとって非常に充実した読了感がありました。 仕事で文章を書く機会が多いからこそ、この本で示唆されている「本質的な言葉選び」の大切さが腑に落ちます。教養を深めたい方にも、自分の文章表現を洗練させたい方にも、心からお勧めできる良書です。

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