のんちゃんの本棚
感想

本屋大賞で上位にランクインしていたから手に取ってみたんですが、これは本当に素敵な作品でした。 「なぜ小説を読むのか」という問いを中心に据えた物語なんですけど、自分が読書で感じてきたあれこれがぎゅっと凝縮されている感じがします。仕事で疲れた日に小説を開く理由、夜中に徹夜してでも続きが気になる気持ち、そういう日常のちょっとした感覚がこの本には詰まっています。 特に印象的だったのは、登場人物たちが小説と向き合う姿勢の多様性。小説に救われる人もいれば、小説に翻弄される人もいて、その両方が同等に尊重されているところです。自分たちが何気なく続けている読書という行為を改めて考えさせられました。 中盤から後半にかけての展開は予想外で、何度も「ああ、そうか」と頷かされます。難しい話ではなく、でも深い。そんなバランスがこの作品の強みなんだと思います。もう一度読み直したくなるような、そういう余韻が残っています。

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