てつの本棚
感想

『汝、星のごとく』を読んだ後、どうしてもこの続編が気になって手に取りました。前作では描ききれなかった三つの物語という触れ込みでしたが、本当にその通り。各話で異なる視点から「愛」というテーマに向き合う構成が素晴らしい。 特に「星を編む」の編集者たちの物語は、同じ教育の現場にいる身として共感することが多かった。才能を引き出すために奔走する姿勢、その過程での葛藤や喜び。職業は違えど、人を支える仕事の本質が丁寧に描かれているんです。 北原という教師の過去も興味深く、教え子との関係が複層的に描かれているところが面白い。表面的な人間関係だけでなく、その奥にある想いまで掬い上げようとする姿勢を感じます。 ただ全体的には『汝、星のごとく』ほどの爆発力はないかな、という印象は否めません。でも短編集として読むと、それぞれが完成度高く、前作とは違う味わいが楽しめます。朝の準備時間に少しずつ読む、そういう気軽な楽しみ方が似合う一冊だと思いました。

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