この書籍にはまだ感想がありません
最近登録された他の本の感想
2026年09月29日
期待値が高かっただけに、ちょっと残念だった。『三日間の幸福』の著者ということで手に取ったんだけど、今回は設定の面白さに比べて、物語の展開が少し退屈に感じてしまいました。 架空の記憶と実在しないはずの人物との出会い——このコンセプト自体は本当に惹かれるんです。エンジニアとして、存在と記憶の問題には特に興味があるし。でも実際に読んでみると、その設定の可能性をうまく活かしきれていないような印象を受けました。 恋の物語として読むにしては、登場人物たちの心情描写がもう少し丁寧だったら良かったなと思います。短編集だからテンポを重視したんでしょうけど、読んでいて心がつかまれる瞬間があまりなくて。後半になっても、ああそう来たか、という納得はできても、心が揺さぶられる感覚には至りませんでした。 気軽に読む分には良い作品なんでしょうけど、著者の他の作品と比べると何かが足りない気がしてならないんです。もったいないなあと感じた一冊でした。
2026年09月15日
シリーズ4巻目ということで、正直どこまで面白さが続くか心配していたんですが、全然大丈夫でした。むしろこのタイミングでの新キャラ・アリアの登場が最高でしたね。 ジュスタンのお兄ちゃん力が遺憾なく発揮されるこの巻、生意気で図太い少女を相手にした試行錯誤のやり取りが本当に楽しい。エンジニアの私にとっては、アリアの魔導具開発の才能という設定も親近感が湧きます。才能と性格が別の問題って、創作の世界でも現実でも共通テーマですよね。 何度もくすっと笑わせられるコメディセンスはそのままに、ストーリーは着実に進展していて。悪役救済という根底のテーマもぶれていないし、キャラクター同士の絡みの温かさが相変わらず素敵です。 気軽に読める爽快感がありながらも、ちゃんと物語として成立しているバランス感覚。ライトノベル的な楽しさを求めている時の最適解って感じで、シリーズを追い続ける価値を改めて感じました。次巻も即座に読みたいです。
2026年08月29日
映画化決定ということで手に取ってみました。ベトナム戦争という歴史的背景を扱いながら、一人の兵士の視点から「戦争とは何か」を問い直す作品ですね。 著者がストレートに、時には痛烈に戦争の本質を語る姿勢は好感が持てます。貧困と人種差別から抜け出すために選んだ道が、別の種類の絶望につながっていくという構図も考えさせられました。特に訓練を通じて人間の倫理観がどう変化していくのか、その過程を具体的に描いている部分は印象的でした。 ただ、正直なところ、読んでいて引き込まれる何かが少し足りなかったような気がします。重要なテーマを扱った本だからこそ、もっと物語性があるとか、より深い人間ドラマがあるとか、そういった要素があればさらに良かったかもしれません。 エンジニアとしては、複雑な事象を論理的に分析する著者のアプローチは理解しやすかったのですが、同時に少し距離感を感じてしまったのも事実。映画版では、この物語がどう表現されるのか興味があります。
2026年08月25日
シリーズの3巻目ということで、続きが気になって手に取りました。前巻からの流れを引き継ぎながら、主人公が指揮官として初めて大きな任務に挑むという展開は盛り上がりがあります。 ただ正直なところ、期待していた以上の驚きや深さを感じられませんでした。戦略的な思考や部隊運営といった実務的な側面は丁寧に描かれていますが、どうしても進み方が一本道というか、予測の範囲内で収まってしまった印象があります。エンジニアとして職業柄か、論理的な構成には納得できるのですが、それがそのまま物語の予測可能性にもなってしまっているのかもしれません。 後半の「一寸先の思わぬ事態」というのは確かに存在するのですが、そこへ至るまでの過程がもう少し複雑に絡み合っていても良かったかなと思います。シリーズとしては無難に続いていく作品という感じ。次巻があれば読むと思いますが、今のところ強く推したいほどの傑作ではないですね。気軽に続きが読みたい人向けといったところでしょうか。
2026年08月19日
シリーズ第一巻から美津と暁の関係性にはまっていたので、二巻も一気読みしてしまいました。江戸時代という舞台設定が素敵で、医と刀という異なる道を歩む二人のキャラクターがすごく立ってるんです。 何度も挫折しそうになりながらも、自分たちの道を歩もうとする姿勢が本当に素敵。特に、女性であることの困難さを描きながらも、それに立ち向かう強さが描かれているところが、現代に生きる自分にもしみじみ響きました。エンジニアの職場でも似たような葛藤ってありますからね。 今巻では疫病という新しい要素が加わって、物語がより複雑に、奥行き深くなった印象です。二人の関係性もじわじわ変化していく過程が丁寧に書かれていて、引き込まれっぱなしでした。歴史冒険小説としても読み応えがあるし、人間ドラマとしても秀逸。続きが気になって仕方ありません。気軽に楽しめつつ、深い余韻も残る。こういう作品大好きです。
2026年08月17日
クイズ番組の決勝で、まだ問題が読まれていないのに正解してしまう男がいる—この設定だけで一気に惹き込まれました。 実は、プログラミングやロジックの面白さに引かれる職業柄なのか、この「なぜ?」という問いへの向き合い方がたまりません。著者が丁寧に謎を積み重ねていって、最後にズバッと解き明かす快感。エンタメ小説としてこれ以上ないくらい完成度が高いです。 気軽に読める雰囲気を持ちながら、実は綿密に計算された構成になっているところが秀逸。何気ない会話やシーン一つ一つが後で活きてくる感じ、好きです。文庫化に伴って収録された「僕のクイズ」という短編も、本編をより深く味わわせてくれます。 日常の疲れた時間に「ああ、こんなの読みたかった」という気持ちを満たしてくれる一冊。推理作家協会賞受賞も納得の傑作です。もう一度読み返したくなる面白さですよ。
2026年08月10日
仕事で橋梁設計に携わることになったので、新しい基準を学ぶために手に取りました。ただ、正直なところ期待と現実のギャップがありました。 技術書としての役割は果たしているんでしょうけど、とにかく読みづらい。専門用語が詰め込まれているのは仕方ないとして、図表の質がいまひとつ。複雑な計算式や基準値が列挙されているだけで、実務での活用シーンを想定した説明がもう少し欲しかったです。 改訂版ということで期待していたんですが、前版からの変更点が明確にハイライトされていないのが困りますね。何が新しくなったのか、何が廃止されたのか、ざっと把握するのに時間がかかりました。エンジニアの立場からすると、こういう参照性の良さって実用書として結構重要だと思うんです。 もちろん、この手の公式基準書に娯楽性を求めるのは筋違いなんでしょう。ただ、実務に必要な人たちがもう少し効率的に必要な情報にアクセスできる構成になっていれば、もっと良かったなと感じました。仕事道具として活用していきますが、もやもや感は残ります。
2026年08月07日
話題になっていたので気軽に手に取ったんですが、一気読みしてしまいました。エンジニアの仕事をしていると、どうしても論理的思考に偏りがちなんですけど、この作品はそういう日常を忘れさせてくれるくらいの没入感がありますね。 秘密の日記という設定だけで既に心を掴まれるんですが、主人公たちの関係性の描き方が本当に秀逸。二人の視点から同じ出来事が違う風に見えるという構成も面白くて、読み進めるたびに「あ、そっか」という小さな驚きが積み重なります。 何より印象的だったのは、限られた時間の中で二人が関係を深めていく過程。派手な展開があるわけじゃないのに、ページをめくる手が止まりません。後半、伏線が回収される場面では思わず涙ぐんでしまいました。デビュー作とは思えないくらい完成度が高い。 日常の忙しさに追われている時こそ、こういう作品に出会えるのって幸運だなって感じます。多くの人に愛される理由がよく分かりました。
2026年07月27日
話題になっていたので手に取ってみたんですが、正直なところちょっと物足りなかったというのが素直な感想です。 重いテーマを扱った作品ということは理解しているんですけど、主人公の心理描写がもう少し丁寧だったらなあと感じました。エンジニアの仕事をしていると、複雑なロジックや人間の動機を追っていく癖がついてるせいか、秀一の決断に至るまでのプロセスが駆け足に感じてしまったんです。 もちろん、限られた紙面でそこまで細かく書くのは難しいんだろうなというのは分かります。でも、こういった極限の状況に追い込まれた若者の心理こそが、この作品の核になるべきじゃないかと思うんですよ。その部分がもう少し掘り下げられていたら、もっと引き込まれたんじゃないでしょうか。 文章そのものは読みやすいし、湘南という舞台設定も良いんです。だからこそ、あと一歩踏み込む勇気があれば、かなり良い作品になれたんじゃないかなという、もどかしさが残ってしまいました。
2026年07月25日
川崎鷹也のエッセイ、予想以上に引き込まれました。正直なところ、アーティストの自伝本って少し敷居が高いイメージがあったんですが、この本は違いました。 本人が書き下ろしたというだけあって、とても素直な語り口が心地よい。なぜあんなに人の心を揺さぶる歌声が出るのか、その秘密が垣間見える感じがします。挫折や努力の話は、エンジニアの私にとってもすごく共感できる部分が多かったです。地道に技術を磨くって、ジャンルは違えど本質的には同じなんだなって改めて思わされました。 音楽の技法についても、難しすぎず、でも本質的な部分は丁寧に説明されているから、音楽知識がなくても楽しめます。短編みたいなのも挟まってあるので、さくさく読み進められました。 一気読みして、その後彼の曲を聴き直したくなるような、そういう素敵な一冊。もっと早く読めばよかったなって思います。
ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し
読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。
タイトル
読書状況
評価
感想
ネタバレを表示しますか?
この感想には物語の内容に関するネタバレが含まれている可能性があります。
ブクマとは
読んだ本を、かんたんに記録できる
読書管理サービスです。
あなただけの本棚をつくる
気になる本を検索して簡単登録。絞り込みや並び替え、削除も簡単です。
ブックリストで分類・整理
「お気に入り」「気になる本」など、自由にブックリストを作成できます。
感想・評価・メモを残す
読んだときの気持ちや、心に残った言葉を自由に記録できます。
共有と発見の楽しみ
他のユーザーの本棚や感想から、新しい一冊に出会えます。
読書体験をシェア
自分の本の感想やブックリストをSNSでシェアすることもできます。
ブクログから本棚を移行
これまでブクログで管理していた読書記録を、ブクマへインポートできます。