TOKYO LOVE? STORY

TOKYO LOVE? STORY

LiLy

出版社:幻冬舎 出版年月日:2026/02/18

幻冬舎 | 2026/02/18

4.00
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

LiLy20周年ということで期待して手に取ったんですが、正直ちょっと期待値とのズレを感じてしまいました。 複数の登場人物の恋愛模様を描いているんですけど、各キャラの掘り下げが浅いというか…。会社帰りにサッと読むには丁度いいかもしれないんですが、もう少し深く入り込みたい私としては物足りなさが残りました。 34歳の彫り師、37歳の経営者、25歳の元キャバ嬢、40歳のバーテンダーと、年齢層も様々なんですが、それぞれのストーリーが独立しすぎていて、繋がりがイマイチ見えづらいんです。エンジニアという仕事柄、論理的に構成を捉える癖があるせいかもしれませんが、全体の構造が散漫に感じられました。 セリフ回しは軽快で読みやすいし、現代的な恋愛観を扱っているのは面白いんですけど、結局どのキャラクターにも感情的に引き込まれることができませんでした。もうちょっとページ数をかけて、登場人物たちの内面に寄り添う描写があれば違ったのかなって思います。 とはいえ、気軽に読める恋愛小説を探してる人には悪くないと思いますよ。

感想

LiLy20周年の記念作ということで手に取ってみたんですが、いやこれは良かった。東京を舞台に、年代も職業もバラバラな登場人物たちが織りなす恋愛模様を群像劇的に描いてるんだけど、どのキャラクターにも魅力があってぐいぐい引き込まれる。 彫り師、マーケティング会社経営、元キャバ嬢、バーテンダー、医大生……こういった多様な背景を持つ人物たちが、それぞれの人生の中で「寂しさ」と「繋がり」を求めている。プログラム書いてると脳が論理的になりすぎるから、たまにこういう人間ドラマで感情の部分をリセットするのが好きなんだけど、この作品は本当にそれに最適。 何が良いかって、恋愛小説ではありながら、決して綺麗事だけじゃ終わらないんだよね。登場人物たちのモノローグから、大人ならではの複雑さ、葛藤、時には矛盾した想いまで丁寧に拾い上げてる。39歳の俺だからこそ刺さるセリフや場面がいっぱいあった。 さらっと読めるのに心に残る。仕事の息抜きに最高の一冊です。

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