光のとこにいてね

光のとこにいてね

一穂ミチ / 一穂 ミチ

出版社:文藝春秋 出版年月日:2025/09/03

文藝春秋 | 2025/09/03

3.50
本棚登録:7人

みんなの感想

感想

本屋大賞受賞作ということで期待値が高めだったので、読み終わって少し複雑な思いが残りました。 幼い頃の出会いから再会まで、二人の関係を丹寧に追う構成は確かに丁寧で、「人を想う気持ち」というテーマは一貫しています。文章そのものは洗練されており、切ない雰囲気は十分に伝わってきました。 ただ個人的には、物語が進む中で「これはどこへ向かうのだろう」というモヤモヤが消えませんでした。エンジニアとして論理的に考える癖があるのかもしれませんが、時系列や心情の変化に少し曖昧な部分があると感じました。また、ボリュームの割に新鮮な驚きや深い洞察に欠ける印象も…。 賞を多数受賞した作品だからこそ、期待して読むと「可もなく不可もない」という結論に至ってしまうのは申し訳ないのですが、正直そというのが読後の感想です。掌編の「青い雛」も収録されているので、その方が心に残りました。恋愛小説が好きな方には響く作品かもしれません。

感想

本屋大賞の話題作ということで手に取ってみたんですけど、うーん、期待値が高かった分ちょっと物足りなかった感じですね。 ふたりの再会までのストーリー展開は確かに切なくて、引き込まれるんですよ。子ども時代の孤独感とか、そういう部分はすごく丁寧に描かれてます。ただ、8年後の話になるとなんか盛り上がりに欠ける感じがして。恋愛文学賞を受賞してるだけあって、感情描写は細やかなんだけど、個人的には少し冗長に感じちゃいました。 悪い本じゃないと思うんですよ。むしろ丁寧で、世間一般には高く評価されてる作品なんだろうなっていうのは伝わってきます。でも、普段漫画やライトノベル読んでる身としては、もうちょい快感度というか、読んでて楽しいと思える部分が欲しかったかな。文庫版だし気軽に読める形式だったのは良かったですが。話題作だから読む価値はあると思います。

感想

本屋大賞の上位作品ということで、各書評サイトをかなり念入りに確認してから購入を決めました。恋愛文学という触れ込みに最初は少し躊躇していたのですが、正解でした。 小学校時代の出会いから始まるふたりの関係性の描かれ方が、実に丁寧で美しい。単なるセンチメンタルな恋愛小説ではなく、孤独を共有する者同士の深い理解と、時間が人の心にもたらす変化を冷静に見つめている点が秀逸です。フリーランスという不安定な立場で生きている自分にも、登場人物たちの揺らぎや葛藤がしっかり響きました。 文庫化を機に久しぶりに「心を揺さぶられる作品」に出会えた喜びがあります。村山由佳さんの解説も的確で、二度読む価値があります。収録されている掌編もこの本の余韻を見事に引き出していました。心に残る一冊として、自信を持って薦められます。

感想

本屋大賞の話題作ということで手に取ってみたのですが、期待以上に心を掴まれてしまいました。 小学生の頃に出会った二人が、互いに孤独を抱えながらも惹かれ合う。その儚くも切実な想いの描き方が本当に素敵です。正反対の環境にいながら同じ痛みを分かち合える相手との出会いって、誰しも心に残るものだと思うんですよね。 著者の筆致は丁寧で、一つ一つの情景描写や心理描写が光っています。大事な部分で息をのむほどの美しさがあって、ページをめくる手が止められませんでした。特に二人の再会のシーンは、もう何度も読み返してしまいました。 ただ、激しい愛の物語というほどにはドラマティックではなく、どちらかといえば静かで深い感情の揺らぎを描いた作品です。派手な展開を期待する人には物足りないかもしれません。でも、落ち着いて人の心を感じたいときには本当におすすめです。文庫化されたので手軽に読めるのも嬉しい。挿絵付きというのも素敵な配慮ですね。

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