わらべうた

わらべうた

谷川 俊太郎

出版社:集英社 出版年月日:1985/04/01

集英社 | 1985/04/01

2.50
本棚登録:2人

みんなの感想

感想

わらべうたという題材に惹かれて手にした一冊です。子ども時代に歌った数え歌やけんか歌が懐かしく蘇るかと期待していたのですが、残念ながら期待とはやや異なる仕上がりとなっていました。 確かに、遠い日の思い出をたどるきっかけにはなります。「けんかならこい」「おならうた」といった、素朴でいたずら心に満ちた歌詞の数々は、当時の子ども心の自由さを感じさせてくれます。詩人による創作も交えられており、言葉の選び方は丁寧です。 しかし、従来のわらべうたの実態とこの作品がどう異なるのか、また現代の子どもたちへの意義がどこにあるのかが、やや曖昧に感じられました。文献的な背景や系統の整理が十分でなく、単なる抒情的な世界観に浸るだけで終わってしまった印象が否めません。 人間愛に満ちた視点は認めますが、より深い考察や構成上の工夫があれば、この本の価値はぐんと高まったように思います。わらべうた好きな方には手軽な読み物として機能するでしょうが、知的好奇心を満たす一冊とはいきませんでした。

感想

わらべうたという題で、どのような内容かと興味を持って手に取りました。昔、孫たちと遊びながら歌った数え歌やわらべうたのことが書かれているのだろうと期待していました。 ページを開いてみると、確かに懐かしい歌詞がいくつか載っていて、あの日の子どもたちの無邪気な笑顔がよみがえってきました。「けんかならこい」や「おならうた」など、子どもが好きそうな素朴な歌ばかり。詩人による創作というのも興味深い点です。 ただ、読み進めていくうちに、少し物足りないような気がしてきました。一つ一つのわらべうたについての説明や背景にある文化的な意味など、もっと詳しく知りたかったという思いが残ります。文庫本という限られた紙面なので仕方ないのかもしれませんが、郷愁に浸るだけでなく、より深く学べたらと感じました。 古い世代の私たちにとって懐かしいものを集めた本ではありますが、特に目新しい発見があるわけではなく、昔を思い出す程度の読書体験になってしまった感じです。

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