梅咲く頃にまた会おう

梅咲く頃にまた会おう

迂回 ひなた

出版社:講談社 出版年月日:2026/02/12

講談社 | 2026/02/12

4.67
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

凪良ゆうさんの推薦文に惹かれて手に取りました。正直なところ、こういった幻想的な設定の物語は少し敬遠しがちなのですが、これは違いました。 失われた時間を取り戻したいという切実な想いが、さりげない日常のワンシーンたちの中に丁寧に編み込まれていて、ページをめくる手が止まりません。主人公たちが肝試し帰りのアルバイト、夏祭り、そんなふうに淡々と過ごす毎日の中に、深い愛情とやるせなさが静かに流れている。 仕事で疲れた日の夜、こういう温かさに包まれる物語って本当に必要だなと感じます。完璧ではない、むしろ切ない部分もたくさんあるけれど、最後に心がふんわりと満たされる感覚。著者が言う「気持ちの良い涙」というのはこういうことなのかな、と納得しました。 中年の身には、若き日の恋や後悔を思い出させられて、少し切ない気持ちになることもありますが、その感情こそが、この本の良さなのだと思います。気軽に読める小説として、でも心に残る作品として。おすすめです。

感想

最近、図書館で見かけてつい手に取った一冊です。死んだ人がもう一度会いたいという願い—なんて切ない設定でしょう。読み始めたら、もう止められませんでした。 若梅という主人公の、初恋の人へのひたむきな気持ちが胸に迫ってきます。時間に限られた中での二人の時間の使い方が、本当に素敵なんです。アルバイトに夏祭り、デート…こんなささやかなことの積み重ねが、こんなに大切に感じられるなんて。読んでいるこっちまで、その一日一日を大事にしたくなってしまいました。 凪良ゆうさんが推薦されたというのも納得です。この物語を読んでいると、小説って本当に素敵だなって思えるんですよ。どうしようもない現実の中にも、人と人の繋がりって美しいものなんだって気づかせてくれます。涙ぐんでしまう場面もありました。 パート帰りの疲れた時間も、この本を手にした瞬間から気持ちが満たされていくような感覚。最後は本当に気持ちの良い終わり方で、読み終わった後も余韻に浸っていられました。同じ年代の方にもぜひ読んでほしい、そんな一冊です。

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