20代で得た知見

20代で得た知見

F

出版社:KADOKAWA 出版年月日:2020/09/19

KADOKAWA | 2020/09/19

3.67
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

新入社員になって数ヶ月、先輩や同期の話を聞いていると「20代のうちに何かを掴まなきゃ」という焦りがよく出ていて。そんな時にこの本を見かけたから、何か役に立つアドバイスがもらえるかなと思って読んでみました。 内容としては、人生を決めるのは預金額とか恋愛じゃなくて、日常の中で出会う言葉や気づきなんだという話。正直、そこまで新しい視点とは感じられなかったです。50個の断片が並んでいるんですが、どれも「そりゃそうだな」という程度の一般的な教訓に留まっている印象。 ただ、新社会人の不安や疑問に共感できる部分はありました。「好きってなに」「期待しない方が楽だが、退屈は生活の毒」みたいな問いは、確かに20代だからこそ向き合う価値がある。本を読んで直接的な答えは得られませんでしたが、自分で考えるキッカケにはなります。 実用性という点では物足りないけど、心が疲れた時にサッと読み返せるような本という位置付けなら悪くないかもしれません。ただ、同じお金出すなら他の本も候補に入れて慎重に選んだ方がいいレベルです。

感想

54歳になると、人生経験が積み重なって、若い頃のような急速な成長の感覚がなくなってくる。だからこそ、この本で語られている「20代で得た知見」という切り口に引き込まれた。 著者が拾い集めた断片的な気づき——友人の一言、恋人のふとした台詞、都会の景色——こうしたものが人生を決定しているという視点は、非常に誠実だと感じた。決して派手な教訓や成功法則ではなく、生きるうえで誰もが経験するはずの、でも言語化しづらい瞬間を丁寧に掬い取っている。 慎重な性質の私は、この手の本を読む際、どうしても「実用性はあるのか」と考えてしまう。しかし本書は、そうした打算的な読み方を優しく拒否する。むしろ「完全からの出発」ではなく「不完全からの出発」という第1章のテーマそのものが、年を重ねた読者にとって深い慰めになる。 断片的な構成ゆえ、連続して読むというより、時間をかけて何度も立ち返りたくなる一冊。人生のある局面で、ふと開きたくなるような質感をもった本だ。

感想

子供の頃から見知らぬ人の人生の断片に惹かれてしまう質で、バーで聞く他人の話や街中で見かけた景色なんかに、やたら心を掴まれてしまう。この本を手にした時、そういった自分の癖を言語化してくれるものがあるかもしれないという予感がした。 読んでみると、期待通りだった。著者が20代で拾い集めた言葉や気づきの数々は、決して大仰ではなく、むしろ日常の隙間に転がっているものばかり。「好きってなに」や「期待しない方が楽だが、退屈は生活の毒である」といった問いかけは、50を超えた今の自分にも響く。 自営業をやっていると、つい世間一般の成功や失敗の定義に自分を当てはめようとしてしまう癖がある。この本は、そういった窮屈さから少し解放してくれる。人生って、実はもっと小さくて、もっと個人的なもので、その積み重ねなんだという感覚。肩の力を抜いて、気軽に読める一冊だからこそ、余計に心に残る。日々の雑踏の中で、もっと丁寧に周りを見るようにしようと思った。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ