江戸の隼 次男坊侍よろずお届け帖

江戸の隼 次男坊侍よろずお届け帖

千野 隆司

出版社:KADOKAWA 出版年月日:2026/02/25

KADOKAWA | 2026/02/25

3.67
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

江戸時代が舞台で、飛脚のお仕事を通じた人間ドラマというコンセプトに惹かれて手に取りました。本当に良い選択でした! 武家の次男として、どこか浮ついた存在だった主人公・隼之助が、偶然の出会いから飛脚の仕事に関わることになるのですが、この設定がなんともいい。足が速いという地味な取柄が活かされていくのが爽快感あります。 特に心に残ったのは、恋文や離縁状といった「届ける」という行為の背後にある、人々の人生が垣間見える部分。ただ荷物を配達するのではなく、その品々に託された想いや事情があって、それに向き合う隼之助のキャラクターが本当に素敵でした。 江戸情緒たっぷりなのに、話が重くなりすぎず、適度なユーモアと温かさが共存しているのが魅力。読みやすいのに奥行きがあって、短編形式だから気軽に読み進められるのもポイント高いです。 この「よろずお届け帖」シリーズ、続きが気になります。次の巻も絶対読む!

感想

江戸時代の飛脚の話ってなんか地味だなって思ってたんですけど、これはマジで面白かった。足が速いだけが取柄の次男坊が、飛脚の仕事を通じていろんな人の想いに向き合っていく感じが、意外と深くて引き込まれます。 恋文とか離縁状とか、飛脚が届けるのは単なる「もの」じゃなくて、その先にある人間ドラマなんだってのが、読んでて気づかされました。各話が独立してるから、短編を読む感覚で楽しめるのもいい。重すぎず軽すぎず、丁度いいバランスなんです。 キャラクターも立ってて、主人公の隼之助が武家の空気に馴染めないっていう背景が、飛脚の仕事に惹かれる理由として活きてる。武家の窮屈さから逃れて、人のためになることをしたいっていう気持ちが伝わってくるのが良かった。江戸の世界観もいい感じに描かれてて、時代小説初心者の自分でも読みやすかったです。もう続きが気になる。

感想

文庫コーナーで目についたので手に取ってみました。江戸の世界観と飛脚という仕事を題材にした作品ですね。 主人公の宮越隼之助が武家の次男坊でありながら、足の速さを活かして飛脚の仕事に関わっていくという設定は面白い。江戸らしい人情味と、ちょっとした冒険の要素が込められているのは良いところです。各話で様々な荷物や人が登場し、その背景にある物語が描かれるという構成も、気軽に読み進められます。 ただ、正直なところ、奥行きというか深さが物足りなく感じました。キャラクターの心の揺らぎや、江戸という時代への向き合い方がもう少し掘り下げられていれば、もっと引き込まれたのではないでしょうか。軽くまとまっているぶん、読後に心に残るものが少ないというのが、率直な感想です。 退職後、気軽に楽しむには悪くない作品ですが、何度も読み返したくなるほどの魅力は感じられませんでした。江戸ものが好きな方なら、まあ試してみてもいいかなくらいの評価ですね。

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