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イラン現代史

イラン現代史

黒田賢治 中央公論新社 2025年11月20日

感想

中東情勢を理解する上でイランの存在は避けて通れない。本書は1979年の革命以降の現代イランを、政治・経済・社会の三つの視点から体系的に解説しており、実に優れた入門書だと感じた。 自営業で国際ビジネスに携わる身として、複雑に絡み合った歴史背景を整理する必要があったが、この本はそうした需要に見事に応えてくれた。ホメイニー師の登場から現在に至るまで、イランがなぜ反アメリカ・反イスラエルの立場を貫くのか、核開発になぜ執着するのか、その理由が明確に理解できた。 新書というコンパクトな形式ながら、東西冷戦の影響や中東での覇権争いといった地政学的な文脈も丁寧に説明されている。専門的な深さを保ちながらも、一般読者にとって読みやすい構成になっているのは著者の力量を示している。 激動する国際情勢を正確に把握したいビジネスパーソンや、現代史に関心を持つ読者には特に推奨したい一冊である。

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