大和の本棚
星霜の心理士(2)

星霜の心理士(2)

八ツ波 樹 / 雪平 薫 小学館 2026年2月12日

感想

2巻目にしてこの作品の面白さが本当に引き出されてきた感じがする。前巻では「心理士が異世界に転移」という設定だけで楽しんでたけど、今回は心理カウンセリングの本質にぐっと迫ってきた印象。 特に良かったのが、心理士・星乃と戦士・リアムのやり取り。最初は相手を理解しようとしない相手への向き合い方を、パーティーゲームを通じて描くのは、学園祭のネタのような見た目の割に深い。心の問題って、ダイレクトに解決できるわけじゃなくて、こういう風に少しずつ相手を理解していく過程が大事なんだなって感じさせられた。 もう一つの柱である聖職者・エルンストの話も重い。双極性障害とか、実在する精神疾患をちゃんと描いてるから、ファンタジーだけど身近に感じるんだよね。癒やせない傷というタイトルの意味も、読んでるとよく分かる。 剣と魔法の世界という見た目のポップさと、心理学的な深さのバランスが本当に上手い。こういう漫画、なかなかないから次巻も絶対読む。

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