大和の本棚
感想

釣りを「武芸」として極める武士の話ってなんか変だなって思ったけど、読んでみたら意外と面白かった。磯釣りが本気の勝負として描かれてるのって、漫画とかラノベとは違う独特の世界観があるというか。時代小説って堅いイメージだったけど、この作品はそこまで難しくなくて読みやすい。 ただ正直なとこ、期待してたほどには引き込まれなかったんだよね。武士が釣りで真剣に勝負するって設定は面白いんだけど、お家騒動の部分がちょっと複雑で、キャラの立場がよく分からなくなる場面がある。あと釣りシーンの描写は良いんだけど、全体的には「まあまあだな」って感じ。 時代小説をもっとカジュアルに読みたいって人には悪くないと思う。人情とか勝負の緊迫感とか、ちゃんと魅力的に書かれてる。でも僕の好きな漫画とかと比べると、なんか物足りなさが残る。新潮社らしい良い作品ではあるんだけど、特別面白いってほどでもない感じかな。