本大好きおじさんの本棚
感想

医療の仕事で疲れた心に、このエッセイはそっと寄り添ってくれました。チャペックの描く園芸の世界は、なんとも温かく、そして深い。 毎月ごとに変わる庭の表情、植物たちとの関わりの中で感じる喜びや驚き。著者の筆は軽やかでありながら、園芸という営みへの向き合い方の中には、人生への哲学的な思考が息づいています。仕事場では患者さんの健康を支えることに注力していますが、この本を読んでいると、土に触れ、緑を育てることの大切さを改めて感じさせられます。 何か完璧を目指す必要はなく、植物とのおつきあいの中で得られるささやかな幸福——それって仕事も生活も同じだなと思うんです。通勤電車の中で読んでも、寝る前に少しずつ読んでも、どのタイミングでも心が落ち着きます。新装版ということで装丁も素敵。気軽に手に取れるのに、何度も読み返したくなる、そんな一冊です。

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