てつの本棚
異世界のんびり農家 20.5(21)

異世界のんびり農家 20.5(21)

内藤 騎之介 / やすも KADOKAWA 2026年4月30日

感想

異世界ファンタジーの農業ものとは、なかなかユニークなシリーズだなと思いながら手に取りました。本編は未読だったので、このSS集がどのくらい楽しめるか半ば冒険気分でしたが、期待通りといったところです。 天使から吸血鬼、エルフに竜まで、様々な種族が一つの村で農業をしながら日々を送るという設定は、なかなか面白い。短編ばかりなので通勤の移動時間や授業の準備の合間に読むのに丁度いい長さです。それぞれのエピソードは軽くて読みやすく、気軽に楽しめるのが良いですね。 ただ、本編がないと登場人物の背景が今一つピンと来ないところがありました。短編集だけで完結した物語もあるのですが、キャラクター同士の関係性を既に知っていることを前提としているエピソードも散見されます。続きが気になるというより、ちょっと置き去りにされた感じ。 のんびりしたスローライフ世界観は癒やし効果があるし、ほのぼのとした雰囲気も好みなのですが、全体的には「まあ、こんなもんか」という印象です。本編からの入場者向けなんでしょう。興味があれば、本編から読み始めるのをお勧めします。

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