妻を罵るな

妻を罵るな

鳥集 徹

出版社:ブックマン社 出版年月日:2025/12/24

ブックマン社 | 2025/12/24

4.50
本棚登録:8人

みんなの感想

感想

医療ジャーナリストという専門的な立場にある著者が、その知識や経験を持ってしても救えなかった深い喪失感について書いた本だという点に、まず惹かれました。 読んでみると、この作品は単なる追悼記や悲しみの記録ではなく、もっと複雑で人間的な問いかけに満ちていることに気づきます。どれだけ知識があっても、最愛の人を前にしては無力になることもある—そうした不可避の現実と向き合う誠実さが印象的です。 著者の思索の深さと、それでもなお光を見出そうとする姿勢には学ぶべきものが多くあります。人間関係や生死に関わる本質的な問題について考えるきっかけをくれる一冊です。正直な告白と、それに基づいた生きる実感が詰まっているからこそ、読む人によって異なる共鳴や気づきが生まれるんだろうと感じました。 人文的関心が高い人にはぜひ手に取ってほしい作品です。

感想

医療ジャーナリストとしてのキャリアと、一人の夫としての葛藤を真摯に向き合った作品です。 この本を手に取ったのは、話題になっているという理由からでしたが、読み進めるうちに引き込まれてしまいました。著者が専門知識を持ちながらも、最愛の妻を守ることができなかったという切実な後悔。その葛藤の描き方が、とても誠実で、胸に迫るものがあります。 家事や家族のことに向き合う時間が多い身として、「妻」という存在の大切さについて改めて考えさせられました。医療という重いテーマを扱いながらも、どこかに温かみがあり、読んでいて絶望的にはならない。むしろ、人間関係の本質的な価値について思い巡らすことができます。 医療知識がなくても読みやすく、感情的に共鳴できる内容です。夫婦関係について考える機会を与えてくれる、本当に良い作品。話題作というだけでなく、実際の価値も十分にあると感じました。多くの人に読んでほしい一冊です。

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