夢食み探偵と眠れない小説家

夢食み探偵と眠れない小説家

綾里 けいし / 小俵マリコ

出版社:マイナビ出版 出版年月日:2026/02/18

マイナビ出版 | 2026/02/18

4.50
本棚登録:2人

みんなの感想

感想

夜中に仕事の書類を片付けていて、ふと手に取った一冊。タイトルからして面白そうだなと思ったのが正解でした。 夢と現実の境界線がどんどん曖昧になっていく世界観に、ページをめくる手が止まりません。眠れない小説家と夢食み探偵という、一見奇想天外なキャラクターたちが織りなす物語は、不思議と引き込まれる魅力があります。毎晩眠くなるまで読んでしまいました(仕事に支障が出ないギリギリのライン、笑)。 何が素敵かというと、この本には不思議な酔い心地があるんです。現実逃避という言葉が当てはまるのか、それとも何か別の感覚なのか。公務員という比較的ルーティン化した日々を過ごしていると、こういった予測不能な展開の物語って本当に心がときめきます。 終盤の"地獄めぐり"の部分は涙が出そうになりました。甘い悪夢に酔いしれながらも、ちゃんと人間らしい温かさが散りばめられている。気軽に読書を楽しみたい時にぴったりな一冊。気になった方はぜひ。

感想

仕事の疲労で眠くなるはずなのに、この本を手にするとなぜか目が冴えてしまった。夜中に読み進めるたびに、現実と夢の境界線がどんどん曖昧になっていく感覚が心地よかった。 タイトルからして独特の世界観を予感させるが、実際に読むと想像をはるかに超えていた。夢食み探偵というキャラクターの存在が秀逸で、登場するたびに引き込まれる。眠れない小説家との対比も興味深く、二人の関係性がストーリーを深掘りしていく構造がうまい。 短編集のような形式ながら、全体を通して一つの大きな物語へと収束していく快感。各話で色が変わるように、物語の味わいが次々と変わっていくのも魅力だ。疲れた日々の中でも「もう一章だけ」と続けてしまう中毒性がある。 公務員の日常は実務的で現実的な世界ばかり。だからこそこういった非現実的で幻想的な世界観に没入できることの価値をあらためて感じた。締め切り前の眠気を吹き飛ばすのに、これ以上ないエスケープができる一冊だ。

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