一切なりゆき 樹木希林のことば

一切なりゆき 樹木希林のことば

樹木希林

出版社:文藝春秋 出版年月日:2019/01/05

文藝春秋 | 2019/01/05

2.50
本棚登録:2人

みんなの感想

感想

樹木希林さんの訃報を受けて、追悼の意味も込めてこの本を手に取りました。名女優の言葉を集めた作品ということで、人生観や仕事への向き合い方など、新社会人の自分にとって学べることがあるかもと期待していたんです。 ただ正直なところ、期待と現実のギャップが大きかったです。確かに樹木さんのユニークな語り口や独特の人生観は垣間見えるのですが、本全体としてまとまりに欠ける印象を受けました。単語や短い文章の断片が羅列されているような感じで、深く考えさせられる内容というより、読みやすさ重視の構成になっている気がします。 新社会人として何か指針になるような言葉を求めていた自分には、もう少し文脈や背景を含めた内容があれば良かったと思います。漫画を読むのが習慣の自分には、活字でこれだけの分量を読む労力に見合う充実感が得られませんでした。樹木希林さんへの敬意は変わりませんが、この本が自分にとって最適な選択肢だったかは疑問です。

感想

樹木希林さんが亡くなってから、テレビで彼女の出演作を見かけるたびに、本当に惜しい人を失ったなあと感じていました。この本を手にしたのは、そういう思いをどこかで整理したかったからかもしれません。 新書版ということで気軽に読めるのが良いですね。樹木さんの言葉が次々と出てくるのですが、どれもが素朴でありながら深い。「一切なりゆき」というタイトル通り、肩の力を抜いて人生を歩んできた人ならではの視点が随所に光っています。テレビやドラマで見た、あの独特の佇まいと語り口が、活字を通しても伝わってくるようです。 嘱託社員として第二の人生を歩む身としては、年を重ねることへの潔さや、役割を演じることの本質についての言葉が心に残りました。押し付けがましくなく、ユーモアに満ちた言い方だからこそ、素直に心に入ってくるんでしょう。樹木さんという人がどういう考え方で生きていたのか、その片鱗を知ることができる良い一冊だと思います。

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