憑物語

憑物語

西尾 維新 / VOFAN

出版社:講談社 出版年月日:2012/09/01

講談社 | 2012/09/01

3.50
本棚登録:2人

みんなの感想

感想

物語シリーズを途中から読んでて、この『憑物語』で大きく話が動く感じがしました。正直に言うと、これまでのシリーズ作品と比べてどう違うのか、事前にレビューとかで結構確認してから手に取った本です。でも読んでみたら、その慎重さが報われた気がしています。 主人公の阿良々木暦がこれまで目を瞉ってきたことに向き合う場面が増えていて、シリーズ全体の流れが加速してるのが伝わってくる。怪異ものという設定なのに、心理描写が繊細で、自分の中にもある「見ないようにしてること」とか「ごまかしてること」が突きつけられる感じがあります。ちょっと重いけど、その分没入感がすごい。 ただ、シリーズ後半ってこともあってか、キャラの関係性が複雑になってて、前の巻をちゃんと覚えてないと置いていかれるかもしれません。だから新しく入る人には正直オススメしづらいかな。でも好きな人なら確実に続きが気になる終わり方になってます。終盤に向かってラストスパート!って感じが好きでした。

感想

物語シリーズも中盤を通り越して、ここまで来たかという感じですね。憑物語は前作までの積み重ねがある程度必要な作品なので、ネット上の評価を見てから読むかどうか判断したんですが、やはり入り込むのに少し時間がかかりました。 主人公の阿良々木暦が直面する新たな怪異と、それに伴う心理的な変化は興味深いです。シリーズを追い続けてきた身としては、キャラクターの成長や関係性の変化を感じることができて、その点は良かった。西尾維新のトリッキーな表現手法も相変わらず健在で、読んでいて引き込まれる瞬間は確かにあります。 ただ、正直なところ、この巻に関しては「これは必読か?」と問われると微妙な感じになってしまいます。ストーリーの進展としてはあるんでしょうけど、一冊としての満足度という面では、それほど突き抜けた面白さを感じられませんでした。シリーズのファンなら読んで損はないと思いますが、これから物語シリーズを始めようと考えている人には、もっと評判の高い他の巻をおすすめしたいですね。

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