ホテルうらうら 汐待ちのとき
KADOKAWA | 2026/02/25
みんなの感想
仕事でコードと向き合う毎日だからこそ、こういう優しい世界観にすっと入り込めるんだと思う。ホテルうらうらという架空の場所が、読んでいて本当に存在する場所みたいに感じられて、ここに泊まりに行きたいなって何度も思った。 編集者、会社員、母親——違う立場の三人が、それぞれの人生の悩みを抱えてこのホテルにやってくる。その描き方がすごく丁寧で、押し付けがましくない。占いができるオーナーが答えを教えてくれるわけじゃなくて、海を眺めたり、素の自分になったりする中で、ゆっくりと心が変わっていく感じなんだよね。 潮が満ちたり引いたりするみたいに、人生にも流れがあって、時には待つしかない時間があるんだっていうメッセージがさりげなく伝わってくる。エンジニア的には、こういう「自然な流れに身を任せる」という発想は日頃とは正反対だから、余計に響いたのかもしれない。疲れた心をリセットしたいときに読むのに最適な一冊です。
潮待ちという聞き慣れない言葉がタイトルに含まれていて、どんな話だろうと興味を持ちました。開いてみると、素敵な世界観がぐっと引き込まれます。 このホテルに訪れる登場人物たちは、誰もが何かに引っ掛かっている。結婚について焦燥する編集者、親友の結婚で揺れる会社員、子育てで心がざわついている母親……。読んでいて、自分も同じように人生の節目で立ち止まることがあるなと感じました。公務員という職業上、ルーティンの中で生きていることが多いので、新しい流れを待つことの大切さが心に沁みます。 優しい文章で、登場人物たちが少しずつ自分の気持ちと向き合っていく過程が丁寧に描かれています。占いができるオーナーのキャラクターも素敵で、海を眺めながらの時間の流れ方も心地よい。短編集のような形式ですが、全体を通して「潮の流れに身を任せる」というテーマが一本通っているのが良かった。 疲れた時に読むと、ほっと力が抜ける一冊です。
海の潮が満ちたり引いたりするように、人生にも流れがあるんだって、この本を読んでしみじみ感じました。 ホテルうらうらに訪れる人たちが抱えている悩みって、すごくリアルなんです。結婚のことで焦る気持ちとか、友人の人生の変化に戸惑う感覚とか、子育てのしんどさとか。読んでいて「あ、これ私も感じたことある」って思う場面がたくさんありました。 でもこの物語の素敵なところは、その悩みをドラマチックに解決するんじゃなくて、海を眺めながらゆっくり受け入れていく過程を丁寧に描いているところ。占いができるオーナーも不思議で魅力的だし、各章の人物描写も温かくて自然。短編集のような形式なので、ちょっとした隙間時間に読めるのも気に入っています。 何かモヤモヤしているときに読むと、心がすっと落ち着く感じがします。今の私たちの世代が読むと、すごく響く本だと思う。ぜひ手にとってみてください。