社内政治というタイトルに惹かれて手に取りました。仕事をしていれば誰もが感じる、あの息苦しさや複雑さを科学的に解き明かしてくれるのかと期待していました。 確かに、権力構造や派閥、根回しなど、日本企業でよく見かける現象が学術的なフレームワークで説明されている点は興味深いです。世界の研究成果を基に書かれているというのも、新鮮な視点をもたらしてくれます。 ただ、実際に読んでみると、理論の説明が少し抽象的に感じられました。確かに参考になる考え方もありますが、日々の仕事で具体的にどう活かせるのか、イメージしづらい部分も多かったです。もう少し実例やケーススタディが充実していれば、より実用的だったように思います。 組織行動に関心がある人や、経営学的アプローチに興味がある方なら価値のある一冊だと思います。ただ、「すぐに仕事に役立つ実践本」としては、期待値と現実のギャップがあるかもしれません。話題の本ということで読みましたが、内容としては可もなく不可もなく、という印象が正直なところです。