娘たちに「今時のライトノベルも悪くないよ」と勧められて、この『かくりよの宿飯』シリーズを読み始めたのだが、第三巻に来てますます面白くなってきた。妖怪の宿屋を舞台にした設定も独特だし、キャラクターたちの掛け合いが実に良い。 今巻はライバル宿の連中が乗り込んでくるということで、これまで以上に賑やかになっている。銀次の過去の仲間たちや、暁の師匠といった新しい登場人物たちが、いい味を出しているんだ。昔の仕事仲間との再会という設定は、年を重ねた私にもぐっと来るものがある。誰もが何らかの過去を背負い、それでも前に進もうとしている──そういう人間臭さが、この作品の底流にはちゃんと流れている。 葵という"鬼嫁"のキャラクターも秀逸で、その彼女も今巻でも好きに振り回されている様子が、これまた楽しい。話題作というのは何か理由があるものだと改めて実感した。孫たちとも話題が合いそうだ。