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偽りの神子は竜帝の番

偽りの神子は竜帝の番

はなのみやこ / 蓮川 愛 幻冬舎コミックス 2026年3月30日

感想

ファンタジー小説って、たまに本当に素敵な出会いがあるんですよね。この作品もそのひとつでした。 双子の兄弟という設定だけで既に面白そうなのに、ずっと「選ばれない方」として生きてきた主人公が、異世界でも同じように比較されるという構図。その悔しさや葛藤が丁寧に描かれていて、読んでいて心が痛くなるほどでした。でもそこからの話の運び方が秀逸なんです。 敵国の竜帝との関係性が本当に魅力的。ファンタジーにありがちな「選ばれし者」みたいなご都合主義じゃなくて、主人公が少しずつ自分の価値を見つけていく過程が素直に応援したくなる。異世界という舞台ながらも、人間関係や信頼についての普遍的なテーマが貫かれているのが良いなって思いました。 仕事の疲れで帰宅した夜、ついつい徹夜してしまったくらい一気読みしてしまいました。公務員の日常は結構地味なので、こういう冒険ファンタジーに浸る時間って本当に大切だなと感じます。ぜひ続きが読みたい、そんな一冊です。