QuizKnockの志賀玲太さんによる本作を読みました。正直なところ、購入前は「YouTuberのエッセイ」という枠組みで判断してしまいそうでしたが、レビューの評価が高かったので思い切って手に取ってみて、本当に良かったです。 この本は単なるファッションの話ではなく、自分らしくあることの難しさと大切さについて、とても誠実に綴られています。著者が好きな服を着るまでの29年間という長い道のりが描かれていて、その葛藤や喜びの描写に何度も共感させられました。39歳の私たちの世代は、「こうあるべき」という無言のプレッシャーを感じながら生きてきた人も多いはず。そうした中で、自分の好きなものを大切にすることの勇気について改めて考えさせられます。 構成も工夫されていて、短編のようなエッセイを次々と読み進められるので、忙しい日常でも少しずつ読むことができました。作曲家Neruとの対談も興味深く、異なる視点からの考察が深まります。ずっと迷っていた方にも、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。