感想
SNSで話題になっていたので、つい手に取ってしまいました。『ハリネズミの願い』の著者による幻の名作とのこと。期待して読み始めたのですが、期待以上でした。 ブナの樹に暮らすリスをはじめ、個性的などうぶつたちが次々と登場します。それぞれが独特の悩みや特徴を持っていて、読んでいるうちに「あ、これって自分のことだ」「あの知人に似てるな」と思わず苦笑いしてしまいます。自営業をしていると、様々な人間関係の中で揺れ動くことが多いのですが、このお話の中の登場人物たちの悩み方や考え方に、どこか親近感を覚えました。 短編や寓話のような構成で、さらりと読めるのが良いですね。でも一編一編に深い含蓄があって、読み終わった後にふと立ち止まって考えさせられます。世代を超えて愛される理由がわかるような気がします。生き方について改めて考えたい時や、疲れた心を優しく包み込むような本を探している方には、特におすすめです。