読書三昧の本棚
窓から逃げた100歳老人

窓から逃げた100歳老人

ヨナス・ヨナソン / 柳瀬尚紀 西村書店(新潟) 2014年6月21日

話題の本ということで手に取ってみたのですが、これが本当に面白い!100歳で老人ホームから逃げ出すなんて、荒唐無稽なストーリーなのに、引き込まれてしまいました。 主人公のアラン・カールソンというキャラクターが秀逸です。歴史的な大事件の裏側に常にいたという設定も、著者のユーモアセンスが光っていますね。20世紀を舞台に、次々と繰り広げられるハチャメチャな展開は、くすっと笑えるというより、思わず声を出して笑ってしまうほど。 自営業をしていて、日々せかせかしていることが多いのですが、この本を読んでいる時間は本当にリフレッシュになりました。「なるようになるさ」というアランの哲学もいいですね。年を重ねたからこそ、こういう自由奔放さに憧れるのかもしれません。 スウェーデン発祥の作品ということで、北欧のユーモアの独特さも感じられます。これが日本初上陸というのが驚きですが、もっと多くの人に読んでほしい一冊です。年齢や性別を問わず、楽しめる傑作だと思いますよ。