夜読み派の本棚
流浪の月

流浪の月

凪良 ゆう 東京創元社 2022年2月26日

本屋大賞受賞作ってことで期待値高めで読んだんですが、本当に素晴らしかった。映画化もされてるし話題作だから手に取ったけど、期待以上でした。 主人公の複雑な心情描写がすごくリアル。親を失った喪失感から始まる物語なんだけど、それでも誰かのそばにいたいというシンプルで切実な欲求が心に刺さります。「愛ではない。けれどそばにいたい」っていうキャッチコピーが全てを表してる気がする。 二人の関係性の描かれ方が独特で、世間一般の「正しさ」に縛られない人間関係ってこういうものなのかな、って考えさせられました。時間を経て再会する展開も良かった。余韻が残るストーリーで、読み終わった後もずっと考えてしまう。 正直、専門学校の課題で忙しい中での読書だったけど、一気読みしちゃいました。映画も見たくなってます。流行りの本だからって敬遠してた時期もあるけど、人気の理由がよく分かった。これは本当に多くの人に読んでもらいたい。