「わたしの幸せな結婚」の続編ということで、期待しながら手に取りました。噂通りの傑作です! 朝名と咲弥の関係がより深く描かれていて、前作で感じたときめきがさらに増幅されている感じがします。支配的な家族から逃げ出した朝名が、自分の足で立とうとする姿勢がとても素敵。年を重ねた私だからこそ、女性が自分の人生を自分で選び取ることの大切さが胸に響きます。 帝都を舞台にした和風の世界観も相変わらず美しく、読んでいて物語の中に引き込まれてしまいました。咲弥の朝名への向き合い方も素晴らしくて、本当の愛情とはこういうものなんだなと改めて感じさせられます。 人魚という非日常の設定がありながらも、どこか身近で共感できる部分が多いのが、この著者の魅力だと思います。パート仕事の帰り道や休憩時間に読んでいて、現実を忘れて物語の世界に浸ることができました。続きが気になって、夜更かししてしまったほどです。 話題作というのも納得の素晴らしさ。多くの人に読んでほしい一冊です。