感想
新聞で見かけた記事が頭に残っていて、思わず手に取った一冊。弁護士という社会的地位のある人が、逮捕・勾留という極限状態でどう向き合ったのか—その実話が詳細に綴られています。 正直、最初は重い話だなと構えていたのですが、読み進めるにつれ引き込まれました。57時間の取調べという時間のリアリティ、検事の言葉の暴力、250日間の勾留で家族に会えない苦しみ。それでも主人公が黙秘を貫き、自分の尊厳を守ろうとする姿勢には心打たれました。 同じ男として、一児の父親として、もし自分がこんな状況に置かれたらどうするだろう...そう考えずにはいられません。法治国家の日本でこんなことが起きているのかという驚きもありますし、司法制度への信頼が揺らぐ思いもします。 気楽に読む本ではありませんが、実話だからこその迫力があります。自分たちが当たり前だと思っている権利や尊厳について、改めて考えさせられる良い本だと思いました。