大学院の研究費と奨学金で何とか生活している身としては、この本のタイトルを見た時は正直「え、本当に?」と疑いました(笑)。でも読んでみたら、その疑いが吹き飛びました。 著者たちが特別な才能や運に恵まれていたわけではなく、むしろ最初は完全な浪費家だったというリアルさが良かったです。給料日に全部使ってしまう人間が、どうやってマインドシフトして行動を変えたのか、その過程がちゃんと描かれている。机上の空論じゃなく、実際の生活の中での工夫や葛藤が見えるから参考になります。 特に印象的だったのは「ごくフツーのことをフツーにがんばった」という言葉。投資初心者の私にとって、複雑なテクニックより大事なのは継続力なんだということが腑に落ちました。大学院卒業後のキャリアを考える今、自分たちも無理なく資産形成できるんじゃないかって希望が持てました。 気軽に読める文体も良くて、ビジネス書にありがちな堅さがないのが好みです。20代後半で経済的な不安がある人には、特におすすめできる一冊だと思います。