100歳で老人ホームから逃げ出すというド派手な設定に惹かれて読んでみました。スウェーデン発祥のこの作品、確かに独特の魅力があります。 主人公アランが20世紀の歴史的事件に関わってきたという背設定は面白いし、ハチャメチャな展開そのものも悪くない。ただ、正直なところ、それが物語全体を通じてどう活きているのかがいまいち見えてこなかったんですよね。 キャラクターたちも個性的なんですが、深掘りされないままどんどん話が進んでいく感じ。読んでいて「あ、こういう流れか」という予測がつきやすいというか、サプライズに欠ける部分がある。翻訳の影響かもしれませんが、文体が少し固めに感じたのも、もう少し軽妙さがあるといいなと思いました。 気楽に読むには十分楽しめる作品ですし、独特の世界観は確かに魅力的です。ただ、忙しいフリーランス生活で手に取る本としては、もうひと工夫欲しかったというのが正直な感想ですね。