養老孟司さんの本ですね。タイトルだけ見て、難しいのかなと思ったけれど、読んでみたら意外と気軽に楽しめました。 「わかるって何だろう」という素朴な問いかけから始まるんですが、難しい理屈をこねくり回すのではなく、日常の中でぽんと気づくような話ばかり。パートで仕事をしていると、若い子たちの考え方がさっぱりわからないことがよくあるんですけど(笑)、この本を読んでいると、そういう違いもまた「わかること」なんだと思えてくるんです。 養老さんのものの見方って、何か肩の力が抜ける感じ。完全に理解しなくたっていい、わかろうとする気持ちが大事なんだってことが、素直に伝わってきます。八十歳前後だからでしょうか、人生の終わりに近づいた今だからこそ、こういう話が心にしみるのかもしれません。 気軽に読める実用的なエッセイとしても、人生について考えるきっかけとしても、いい一冊だと思いました。